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【毛髪診断士筆】それNG!やってしまいがちなNGヘアケア3選(後編)

こんにちは。atama.labo毛髪診断士の元井です。

今回は、前回の「それNG!やってしまいがちなNGヘアケア3選」の後編をお届けします。

毎日それとなくやっているけれど、実は髪を傷めてしまっているヘアケア方法について、ご紹介しますので、是非今日から気を付けてみてくださいね。

前編をまだご覧になっていない方は、こちらから。「それNG!やってしまいがちなNGヘアケア3選(前編)」

 

 

前回に引き続き、髪の乾かし方について。

ドライヤーを持った手と反対の手で、髪をバサバサバサ!と振りながら乾かしていませんか?私には髪の悲鳴が聞こえてきます。

前回もお話したとおり、髪は濡れた状態だとキューティクルが開いてとても傷みやすい状態になります。

髪を乾かす時、バサバサ振っているのは、髪の束を崩して早く乾かしたいのだと思いますが、デリケートな状態の髪の毛をメッタ打ちにしているようなものです。髪同士が擦れて傷んでしまいます。

そこまでバサバサしなくても髪はほぐせますので、丁重に扱ってあげてください。

 

ちなみに私は、タオルドライの際も、髪をタオルでそっと包むようにして水分を吸収させます。1枚では吸収しきれないので、2枚分。間違っても、タオルでバサバサしません。その後、髪をそっと揺り動かしながら、ドライヤーで乾かします。

 

髪は、一度ダメージを受けると、自分で回復できません。市販のトリートメントなどでできるのは、補修すること。これは、髪の表面を一時的にコーティングするようなもので、髪そのものを回復させられるわけではありません。

ドライヤーの熱や、髪同士の摩擦でダメージを与えないように気をつけましょう。

 

最後に、ヘアアイロンの温度設定です。温度設定は何度にしていますか?とりあえずよく分からないから最高温度!というあなた。気をつけてください。

 

髪はケラチンというたんぱく質でできています。ケラチンは、乾いている時で、約80℃から強度が落ちはじめ、120℃で膨張、150℃になると減少、180℃で壊れるといいます。

濡れているときはもっと熱に弱く、約60℃以上になるとダメージを受けます。

 

なので、ヘアアイロンを使うときは、必ず「髪を完全に乾かしてから」、できるだけ「低い温度」かつ「短時間」で使うことをおすすめします。

髪が完全に乾いていない状態でアイロンをあてると、「ジュッ」と音がして水蒸気が出ると思いますが、あれは髪の断末魔だと思ってください。

完全に乾くと、熱に対する耐性が少し上がりますので、それからアイロンを使いましょう。

そもそも論で、ヘアアイロンを使うのはやめた方が良いのですが、ブローよりも時短でツヤツヤな仕上がりにできるので、ここぞという時だけ、気をつけながら使ってくださいね。

 

低温にしすぎると、それはそれでクセ付けに時間がかかり、長時間アイロンをあてることになりますので、程よい温度を見つけてみてください。

ちなみに私は140℃で使っています。私の髪はかなり太いので、普通毛の方でしたらもう少し低い温度でも大丈夫だと思いますよ。

 

以上、やってしまいがちなNGケア3選でした。ヘアケアは基本的に地道で時間がかかることばかりですが、今回はパッと変えられる内容をご紹介しました。是非、今日から採用してみてくださいね。

次回は、「よく聞かれる質問No.1??? シャンプーの選び方」についてご紹介する予定です。来週をお楽しみに。

 

●筆者プロフィール●

元井里奈/毛髪診断士・サプリメントアドバイザー・メノポーズカウンセラー(更年期カウンセラー)

慶應義塾大学卒業後、サプリメントの研究開発メーカーへ勤務。幅広い専門知識をベースに、薄毛や抜け毛に悩む女性の相談に応じる。その場しのぎではなく、美しい髪を育むことのできる体への根本的な改善策を指導。相談実績は1,000件を超える。自身も、0歳の娘を育てながら美髪育毛生活を実践中。女性用・美髪育毛サプリ「ヘアドルーチェ」ブランドディレクター。